競艇で勝率を上げるには?
さて前項で、投資の基本は【勝率×利益率=儲け】であり、この計算式の答え(儲け)がプラスにならなければ、どんな投資法でも負けるということをお話しました(専門的には「期待値の計算」と言います)。
ですので、勝率が2分の1であるルーレットでは、マーチンゲール法などの追い上げ方式は通用しますが、勝率と利益率が異なる競艇では、マーチンゲール法をそのまま取り入れてもまず勝てません。
ではどうすれば確実にトータルで勝てるようになるのか。
答えは単純なことです。「勝率」もしくは「利益率」を上げてやれば良いのです(株やFXでも同じですが、投資で負ける人は難しく考えすぎて、最もシンプルなことを実践出来ていない場合がほとんどです)。
なのでここではまず「競艇で勝率を上げるための基本的なポイント」をお伝えしていきましょう。
負ける人に多いパターンですが、まず「レースを選ばずに賭けてしまう」ということが挙げられます。
例えば1Rから12Rまで、全レースに賭けてみたり、SGやG1などの重賞レースだからと言って買ってしまうというケースです(つまり競艇をバクチやイベントとして楽しんでしまっている状態ですね……)。
ハッキリ言って、プロは全レースを買いませんし、特にSGやG1などのレースは買いません。
なぜなら、それらのレースは実力の差が均衡していますので勝率が下がるのです。
詳しく説明しますね。
まず、競艇には約1500人の選手がいます。当然、実力のある人気選手もいれば、ほとんど勝てないマイナー選手もいます。
それらがA1、A2、B1、B2の順でランク付けされているわけですが、具体的には
A1……300人A2……300人
B1&B2……900人
という割合です。
また、一般戦の1開催に出場する選手は多くても50名ほどですが、この選手達の構成比率も、ほぼランク付けと同じ比率で集められます。ということは、SG やG1などのレースに出場する選手というのは、実力のあるA級選手達ばかりなので、その実力の差が均衡しており「予想を立てづらい=勝率が低い」レースとなります。
ということは、一般戦の方が選手の実力に差がある分、比較的予想を立てやすい(勝率を上げやすい)ということになります。
もう少しレースの特長を詳しく見ていくと、1R〜3Rというのは、弱い選手が集まったレースですので、これまた予想を立てづらいのです。つまり買ってはいけません。
また、10R〜12Rというのも、今度は強い選手ばかりが集まってきますので、これまた予想を立てにくい。ということは、こちらもメインにしてはいけないレースです(全く買わないということではありません。それは次項でお伝えします)。
では4R〜9Rはというと、ランクがB級選手の中に、1〜2人、A級選手が入ってきます。つまり短距離走で言えば、日本人選手ばかりのレースの中に、カールルイスやベンジョンソンが混じっているといった感じです(少し古いですが……)。
もちろん100%ではないですが、力の差は歴然ですよね?
そしてもう一つ考えておかないといけないことは、競艇の別の角度です。これは相撲やプロレス、競馬などでもそうですが、どれも「エンターテイメントである」ということです。つまり興業です(八百長やデキレースということではありません)。
少人数のスター選手がいて、観客はその人を観に来るのです。更に言えば「その選手が勝つところを観たいが為に来るのです」。
ということは、興行主としても、たくさんのお客さんに入ってもらい、舟券を買ってもらった方が売上があがるので、競艇でもそれを考えたレース組みをされます。
なのでそういった組み方をされたレースは、ある種、スター選手の人気を更にアップさせる意図がありますので、その選手の勝率が高くなるのです。そうやって、SGやG1、そして先程お伝えした実力が交錯したレースは除き、勝率の高いレースにだけ絞ることで、トータルの勝率を上げることが可能になってきます。
では、更に大きな金額を稼ぐために、一方の利益率を上げるにはどうすれば良いのでしょう?
競艇で利益率を上げるには?