なぜ競艇で生活できるのか?
ここまで競艇において、どういうことをすると負けるのか。そして、「勝率を上げる」ことと「利益率を上げる」方法について、基本的なポイントをご紹介してきました。
ただ、勝率を上げるにはB級の中にA級選手が混じっている4R〜9Rが、実力差が出やすい分、予想を立てやすい。
一方で、利益率を上げるには、実力の差が均衡している1R〜3Rと10R〜12Rの方が、荒れる確率が一般的には高いので、利益率が上がりやすい(オッズの高い舟券が出る確率が高い)ということでした。
当然ですが、原則として勝率と利益率は反比例するものですので、この矛盾は出てきます。では競艇だけで生活しているプロはどうやってレースを選択しているのでしょう?
結論から言いますと、私は勝率の高くなる4R〜9Rをメインとし、利益率が高くなる10R〜12Rは主に12Rをメインと考え、1R〜3Rは買いません。
まずそういうレース選択の戦略をとります。ただそれだと、10R〜12Rは予想を立てづらい分、勝率が下がってしまうのではないかと思われるでしょう。しかし競艇にはある法則があります。
勝率の項で、一般戦の1開催に出場する選手は多くても50名ほどだと申しました。6日間開催のシリーズで合計約50名です。
1日のレース数は12回ですので、一選手1回乗ると考えると、12×6=72名必要になってきます。ですが50名しかいませんので、残りの22名が足りません。なので数字上、誰かが2回以上乗らなくてはならない計算になるのですが、競艇もエンターテイメントだと申しました。つまり、B級選手を何度も乗せるよりも、A級選手を複数回乗せた方が盛り上がります。
ただ、実力のある選手にしても、疲れやマシンのこともありますので、A級選手が多く集まる10R以降のレースに連続で出走することはありません。最低でも2レース以上の感覚を空けて乗ることになります。つまり、全員が、A級選手で構成されている12Rに出走する選手は、9R以前に1度乗ることになります。
ですが、12Rの選手をかためて乗せるわけにはいきませんので、その6人を分散させる必要があります。それが、競艇投資においてメインとして買う、4R〜9Rに一人ずつ振り分けられますので、それで合計6人。しかも、その時の人気や実力に合わせて上から9R→8R→7Rと順番に振り分けられていきます。
ここまで読んで、鋭い方はピンと来られたでしょう。つまり、12Rに走る選手に関しては、事前にその日の調子を見た上で、予想を立てることが出来ます。
調子と言っても体調だけでなく、足(エンジン)の具合の悪い日などももちろんあります。そして例えば、9Rに出走している最も人気と実力のあるA級選手が仮に格下に負けたとしたら、12Rでも調子が出ない可能性が高いという予想を立てることが出来るでしょう。
あとは8R→7R→6Rと人気や実力順に下がっていきますので、それらも一度見た上で、予想を立てることが出来ます。そうすることで、12Rは比較的、予想を立てやすくなるというわけです。
さて、ここまで競艇で稼ぐための基本的なポイントをいくつかご紹介してきましたが、本当に競艇だけで食べて行くには、当然のことながら、更に細かいポイントや分析法がいくつか必要になってきます。
例えば足(エンジン)に関して言えば、開催1日目は、まだ選手も調整具合を確かめている事が多いですので、比較的荒れやすいですし、また、スタートタイム(展示競争や展示タイムは見ても意味がありません)から予想を立てるにしても、約0.15秒違うと1艇身分の差が開くことになりますので、そこから逆算する方法など様々です。
当初は私も一つ一つエクセルを使って統計表を作っていましたが、これは専業で、しかもそこそこパソコンを使える人でないと難しいでしょうし、私もある程度、利益が出てきてからは、効率を考えて、高い競艇専用ソフトを使用して分析いましたが、通常、専門会社が販売しているものだと30万円〜100万円ほどしますので、なかなか素人は手が出せません。
ただ最近では、個人が開発した安くて性能の良い競艇分析ソフトも出てきていますので(ちなみに現在、私はこのソフトを使っていますが、操作も非常に簡単で、勝率や利益率を比較しても、高い専用ソフトに劣ることは全くありません。というより儲けと使い勝手はむしろ良いです(笑))、それだと、今までの競艇に注ぎ込んできた金額と、これからの投資する(何も知らずに負ける)金額を考えても、先に手に入れておくことで、ソフト代もすぐに回収できます。
競艇は投資だと申しましたが、株や為替と同じく、
・「裁量投資(知識やパターン分析をベースに、人の判断や経験で買う方法)」と
・「システム投資(専用のソフトで分析した通りに買う)」
この2種類しかありません。他は当てずっぽうか勘です……。
裁量投資は、それだけの勉強や経験、また分析技術が必要となってくるのでマスターするまでに時間と労力がかかる分、人が判断しますので、臨機応変に予想が出来るという長所がありますし、システム投資は、イレギュラーなトラブル等には弱いですが、時間や手間がほとんどかからずに、プロが行う分析をソフトが一瞬で行ってくれますので、素人でもすぐに始められます。
どちらを選択するかは人それぞれですが、どちらもないまま競艇を続けることは、武器を持たずに戦に行くようなものですから、プロから見れば自殺行為以外の何者でもありません(これは競艇に限らず投資(ギャンブル)全般に言えることです)。裁量投資にしろシステム投資にしろ「まぁまた今度で良いか」と自己投資を怠る人は、厳しいようですが資金が残っている間に、競艇自体を辞めた方が身のためです(実際に私も過去に大損をしているから言えるのです……)。
とはいえ、最近ではパソコン環境の発達で、競艇を投資として考え、お金の心配をせず自由に生活していけるハードルは、昔と比べて非常に低くなってきていますので、今の毎日から抜け出したいと感じてらっしゃる方は、よければ是非チャレンジして、自由で豊かな生活をエンジョイしてみて下さい♪
※競艇投資実践会は、元々「裁量投資」をベースとして少人数制の勉強会等を開いておりましたが、現在では先程ご紹介させて頂いた「システム投資ソフト」をベースとし、全国の既存会員さんとネット上にて情報交換させて頂いておりますので、新規の会員募集やサポートは行わせて頂いておりません。予めご了承下さい。