競艇で利益率を上げるには?
先程は、【勝率×利益率=儲け】の方程式で、勝率を上げるためには、重賞レースや、選手の実力が交錯しているレースは除外して、勝率の高いレースに絞って買う。それにはどういったレースを選択する必要があるのかについて、基本的な知識をお伝えしました。
今度は更に儲けを大きくするために、「競艇で利益率を上げる」方法について考えていきましょう。
まず質問ですが、あなたはレースを予想する際に、何を見て予想していらっしゃいますか?
いくつか種類はあるかと思いますが、一番多いのはスポーツ新聞の競艇欄でしょう。
こういった予想には、それぞれマーク(印)がついています。新聞によっては4種類〜6種類の印がつけられていますが、一番多い4種類の意味は
◎……本命(勝つ確率が一番高い選手)○……対抗(2番目に勝つ確率が高い選手)
△……穴(3番目に勝つ確率が高い選手)
×……小穴(4番目なので1着は難しいかも知れないが、3連には絡む可能性あり)
こんな感じでしょう。
実は私の知り合いに、実際に某スポーツ新聞へ予想を出している人がいますが、裏側を明かしますと、そのほとんどは経験則、つまり裁量です。中には数値的に分析を行って、予想をする記者もいますが、それが生きてくるのは全6選手の詳細データと枠順、足(エンジン)の調子などを、読む側も具体的に比較することが出来て、はじめて生きてくるものです。
もちろん新聞も的中率を上げないと、売れ行きが落ちてしまいますので、それを重視して確率の高い予想(あまり穴狙いではない)をしていますが、実はその中でも印が生きてくるレースとそうでないレースがあります。
つまり何を言いたいのかといいますと、新聞の競艇予想は、仮に同じ4段階のマークだとしても、毎回、その確率や意味合いは異なる。しかもその差は結構大きいということです。
前項で、1R〜3Rは弱い選手が集まってくるので、実力が均衡して予想を立てづらいとお伝えしました。そして10R〜12Rは、今度は強い選手が集まってきますので、これもまた実力が均衡している。なので、実力の差が出やすい4R〜9Rの方が予想を立てやすい(当てられる確率が上がる)とお伝えしました。
と言うことは、実力の差がでやすい4R〜9Rについては、A級選手が当然、本命や対抗になりやすいでしょう。つまり◎か○です。そして、通常はB級選手に△と×がつけられています。ただ、1R〜3RのB級選手ばかりのレースや、10R〜12Rの全員A級選手のレースにも、同じ4種類のマークで予想が立てられていますよね?
結果、見た目には同じ4段階の印ですが、利益率を考えた場合には、4R〜9Rの実力差が出やすいレースよりも、1R〜3Rや10R〜12Rの方が、選手の実力が似ている分、△や×の選手が1着をとる可能性は高い。つまり、比較的荒れやすい(利益率が上がりやすい)ということです。
同じ◎だとしても、80%以上の可能性で本命なのか、60%の本命なのか、レースによって異なるということです。
ただ、そうすると、勝率を上げるためには4R〜9Rを重視する必要がある。でも、利益率を上げるには1R〜3Rや10R〜12Rの方が良い。矛盾してきますよね……?
そこで、競艇投資で生活をしているプロは、ある法則を使うのです。
なぜ競艇で生活できるのか?